ずいぶんと間が開いてしまった居酒屋放浪でありますが、新年あけましておめでとう御座いまする。新年飲んでいらっしゃいますでしょうか。
 えー、これまで飲んでいなかったわけなど当然あるわけもなく、ずいぶんとあちこちで飲み歩いていたわけですが、今回は番外編として、地元(市町村合併したから)横手市は『ほていや』の紹介を行おうと思う。いや、ここもずっと行っていないから、思い出で紹介。

 さて、初めてほていやに行ったのは、おなじみK嬢の紹介によるものでありました。そのころワタクシのブームであった芋焼酎の品揃えがよいと聞きつけ、なに、これは行かぬわけにはいかんばい、と何となくエセ九州弁の思いを胸に早速行ったわけであります。

 まず、ほてい屋のマスターはでっかい。でも、とってもやさしい。年の頃は我々とほぼ同じくらいなのでありますが、広い海のような抱擁感に満ち溢れいつもニコニコ、K嬢が失礼なことを言おうが乱暴狼藉をはたらこうが、ワタクシ達がどんな無理なお願いをしようが何でも受け止めてくれるのである。
 このマスター、男鹿のホテルで長いこと修行というか勤務していたそうで、そこで磨いた腕を生かしてほていやを開いたということなのでありましょう。
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 で、何といっても特筆すべきは、新鮮な魚介類を生かした日替わりのお勧め料理があること。 刺身盛り合わせ、というと普通な感じではあるが、見るからにキトキト感溢れる外見と口に入れたときのそれぞれの味の際だち(味の感想を大げさに書くのは大変)、グイグイお酒も進むわけですよ。
 ワタクシは青魚が好きで、よく刺身で頼んでいた気がするのだが、焼いたり煮たりのメニューもありました。

 そして、焼酎。
 県南でトップクラスの吟味され尽くした品揃えで、「こういうのが飲みたい」というと即座にお勧めの銘柄を供せらるるという、「あぁ、マスターもしっかり吟味しているんだな」と安心して勧められた焼酎を飲むことができるわけです。さらに、これも多分県南では魁(さきが)けて「ぢょか」で水割り焼酎を燗して飲むこともできるのである。

 えー、ぢょかについてはちょいとうるさいのですが、そもそもワタクシが初めてぢょかで焼酎を飲んだのは長崎の思案橋でのことであったわけですよ。
 佐世保出身のK君からはそれらしい話を聞いてはいたのですが、とある店(思案橋のね)に森伊蔵を飲むだけのために入って、あったのがぢょか。おーそれか!!とさっそくそれで飲ませてくださいとお願いし、かつて鹿児島で燗した焼酎を飲んだことはあったのだがそれはお銚子で出てきたのであり、ぢょかでは初めてで、お猪口で飲む焼酎(5:5くらいで水割りにしてある)の何と旨きことかな。お猪口だからいちいち注がなければならないから、その都度熱いのが飲める。まあまあどうぞどうぞと注ぎあっていれば相手とのコミュニケーションも図れる(日本手酌の会だからあんまりやらないけど)など、いいことばかり。と思いこんでいる。
 で、こっちのくらしの中では全然そんな飲み方できぇえかなと思っていたら、ほていやにぢょかがあったわけですよ。
 などと、我々の体験談はしっかりとマスターにもしつこいくらいに話してあるのだが、とにかくほていやでぢょかを見つけたときは嬉しかったわけです。

 他にも、焼酎で仕込んだ梅酒があり、これはK嬢が何と一升瓶をボトルキープしていたこともあったようだが、とにかく旨い。
 いるとどんどん飲んでしまうんだな焼酎を。
 おおざっぱに考えれば同じ味に感じられるのだが、逆にいえばそれだけ繊細な味をもっているのが焼酎であるといえるのではないでしょうか。先ほどのぢょかについても、焼酎は温度が低いままだと、今ひとつ香りが立ってきません。それを燗することで水分と共に香り成分が蒸発してきて、その焼酎・銘柄独特の香りが際だつというわけだ。そういう意味では、ぢょかで飲むことは、より焼酎を味わうため、楽しむためのよりよい手段と考えられる訳なんですよ中村さん。

 えー、他の好きなメニュー。
 まず、焼き鳥。
 焼き鳥といっても串に刺した焼き鳥ではねぇです。もも肉を時間をかけてじっくりと(多分)照り焼きにしたものですね。
 …これはすんごいうまい。
切り身、というと変なのだが、焼き上がったものを切ってから供してくれるわけです。

 次に、卵焼き。
 目の前で、卵焼き器で厚焼き卵を焼いてくれます。ふわふわです。
 これって、かつて武蔵小金井駅は幸寿司(現在駅前店は3階建てになり、店舗は地下に、上にはドトールまである)に勤務していた頃、よく卵を焼いていた経験からいくと、だし汁の配合量がそのふわふわ感に大きな影響を与えるのですよ。ワタクシが焼いていたのはどっちりと堅いタイプだったな。
 とにかく、その際的な配合量なのであろうなきっと。

 でだ。
 ワタクシたち、かなりくだらないことをしたのだが、それが最高に旨かった。それを以下に記す。

①どんぶりにご飯だけもらう(焼き鳥丼というメニューがあるからご飯は存在する)
②食べ残した焼き鳥をご飯にのせる
③食べ残した卵焼きを崩しながらその上にのせる
④残った焼き鳥のたれをかける
⑤親子丼のできあがり

  というわけで、カウンターで自分たちで勝手に調理して食ったわけであったのだが、これが旨かった…(遠い目)。
 ほていやに隠しメニューとして親子丼が存在することをここに記したい。
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 さてさて、この項を執筆するにあたってK嬢からいただいたコメント。

「カウンターにいると照明が熱くて汗をかく」

 以上です。

 ところでワタクシとK君、マスターと居酒屋放浪したことがあるのだ。忘れもしない3年前(多分)の正月過ぎ。まだ松の内といえる頃であったな。ちょうどほていやがお休みだというその日に、湯沢市で待ち合わせして、さんざん飲んだのだ。
 コースとしては、落ち葉(ホントは蔵々に行きたかったが休みだった)→なんとかという居酒屋→ベラミ→味龍。途中、お店の女性達が同じ湯沢市にいて、合流したりということもあったが、とにかく飲みましたな。で、ほていやさんが全く崩れない。驚きです。いや、崩れたかな。最後のラーメン屋で、東南アジア系の女性達が店を終えてお客さんに連れられてラーメン食いに来てて、マスターはそちらと熱心に会話していたような気がする。ワタクシはといえば、誰かと深夜なのに電話で話していたようだった。 
 そんなわけで、ずいぶんといっていないほていやだが、年始めには行こうと心に誓う次第。K君一緒に行こうね。ただ、いま、焼酎をあまり飲まなくなったのですよワタクシ。熱燗は銀紋があれば満足ですよマスターよろしく。


 次回予告!! というより願望というか妄想。「宍道湖でとれたシジミを味わう居酒屋放浪」
 あと、「鯖を生でいただく幸せを味わう長崎は松浦市での居酒屋放浪」

 まぁ、実現の可能性はほぼないだろうけどさ。

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