「これは内側が犠牲か…?」
と思わずにはいられない、一部切り捨て型の災害対策設備といえるであろう。
かなり、穿った見方ではありますが。


会議というか、シンポジウムのあと(実は途中退席)また長良橋でも見て
バスに乗って帰るべぇかととぼりとぼりと歩いていたところ、
何だか見慣れぬものが。
蔵のように見えたのだ。はじめは。

説明書きを斜め読みして納得がいった。
可動式の堤防だ。
大災害時に、ここを閉鎖するのだ。

rikko01.jpg
ここと

rikko02.jpg
ここの間を閉鎖するのだ。
レールの上を堤防がゆらりゆらりと動いていくのだ。

だいたい理解したところで、
近くのお婆さんに取材してみた。
こういう時のお年寄りはありがたい。

次のような話を聞くことができた。

はいその通り、ここが動いて堤防になり、水が流れていかないようにするのです。
いつできたかというと、一昨年くらいだったでしょうか。
改修工事をしていました。
前も同じようなものがあったんですよ。
一度、水があふれて洪水になったことがありました。
伊勢湾台風の時でした。
(その次の年も洪水になったという記録がある)
あのときは大変でした。
そのあとに、こういうものができたのです。
ここを閉めるほどの大雨が降ることはないですけど、
1年に1回、ここを閉めてみる夜間訓練があります。
そういえば、去年、大雨が降ったときに閉めたような気もします。

とのこと。

rikko04.jpg

とりあえず滅多に閉めることはないのだが、
一応動くか確認するのと、咄嗟に対応できるようにするためにであろう、
年に一度の消防団の皆さんが中心になっての閉めたり開けたりの訓練が
あるようだ。
いちいち新聞に載るようだ。
地元の皆さんの心配事なんですねきっと。
ブライトリヴィドーに住む皆さんも毎日長良川を見下ろしながら、
洪水は困るなぁと思っているのであろう。

rikko03.jpg

それにしても思うのが、この陸閘の内側に住む皆さんのこと。
大水の際、内側の皆さんの住居は、そうすると、
もう諦めるしかないということなのですね。
陸閘を閉鎖するときには、もう、おうちとお別れするということなのですね。
それは他人事ながら、なんとも悲しく思われるものであります。
割の良い保険に入っているのか、
県とか国とか市から特別なお手当てがつくのか、
結局お金の話にはなりますが、
そのへんのこともお婆さんに訊けば良かったなぁと
今更ながら思うわけである。


ちなみにこの陸閘。
大阪や埼玉、同じ岐阜では美濃加茂市にもあるようだ。
普段道路であるところを閉鎖するというのが、その大きな役割だ。
岐阜に行き、こういう今まで知らなかったものについて
知識を得たことを嬉しく思う。

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