やっと夕刻になり申した。
傘も買ったし、いざ出陣。
馬をもてい。

実際には徒歩にて、
あらかじめ探索(この日の朝、シャトルバスを待っている時間を利用)して見つけていた、
「ニューマルミヤ」を目指す。

と、同じ“ニュー”はつくのだが、違う名前の店を発見。

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「ニューナガズミ」という店だ(後になって、同じグループの店であると判明)。
近くに寄ってみると、半分外に解放している感じの、
吉祥寺の「いせや」を彷彿とさせる楽しげな店内。
迷わず入店!!(←勢いを感じさせる)

店の周囲は、透明なシートで囲まれている。
雨天でなければ完全にオープンなのであろう。
右側がテーブル席、左側がカウンター席だ。
カウンターの、先客の男性の一つおいた隣に着席。
早速生ビールを注文。
メニューを見ると、グランドメニューの他に、手書き1枚紙メニューもある。
どうやら名前の割に古くからある居酒屋ではないようだ。
まぁ、それはそれでよいことにして、
「郡上八幡産枝付き枝豆」とせっかく岐阜に来たんだからと「長良川天然鮎炭火焼き」を注文。

枝豆は、枝に付いたままを湯の沸いた鍋に投入、一定時間茹でた後、
そのまま皿に盛り、粗塩をバサッとかけて提供する、ダイナミックなメニュー。
これです。

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熱々で、枝豆をむしるのに一苦労なのだが、
その味は大変よろしく、ビールを飲むのも忘れ、枝豆に没頭してしまう。
そして、指先が塩だらけに。
この指先の塩で酒が飲めるな。

鮎がやってくる前に早速日本酒にいこうと、「淡墨桜(うすずみざくら)」を注文。
冷やで提供される。
1日まじめに働いたというか研修してやや疲労した体は大いに酒を吸収する。

ほどなく鮎が届く。

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このスリムな体型。
まずははらわたからかぶりつく。
といっても、こぢんまりとした鮎ですから、
やや控えめに。
ほろ苦いというか、爽やかな苦さだこれは。
酒も進む。
淡墨桜がぐいぐい進む。
後口が良く、もう一口、もう一口、と飲んでしまう。

すると、鮎が届いたあたりからこちらを気にしていた
左側の男性が話しかけてきた。年の頃、還暦前後。
「鮎、よく食べるんですか?」

いえ、食べたのは久しぶりですが、大好きです、と答えると、
あまりおいしそうに食べるから、感心してみてたんです、
はらわたのところ、よく食べられますね、
というので、
鮎と秋刀魚のはらわたが好きなんです、ただし新鮮なのに限りますけど
と教える。

よくよく話を聞くと、明日、大垣市の実家で法事があるそうで、
開始時刻が早いので、前日のうちに来て、ちょっと飲んで、泊まって、
明日行くことにしているとのこと。
この店には2,3年前に初めて訪れ、気に入って、それ以来来ることにしている
というようなことであった。
京大(初めて京大出身の人を生で見た!!)出身だそうで、でも就職は都内に。
免許とりたての息子さんと北海道から恐怖のドライブをした話とか、
いろいろ伺う。

次の酒は、「東力士」という熱燗を頼む。
「ウルメイワシ」も頼む。
干物は、生魚とは違ってほとんど時間がかからないようで、
あっという間に出てくる。

さらに男性からは、大垣はもともと大柿だった、という話や、
岐阜の人たちは薩摩藩に強い恩義を感じているとか、
岐阜で紡績や衣料関係が盛んなのがなぜかという話などを伺いつつ、
「房島屋(ぼうじまや)」を冷やにて飲む。
この酒、やや濁っている。生酒のようでもある。
無濾過無加熱の酒は、度数が高いこともあるし、味わいもワイルドで、
結構好きである。

なんとなく話の流れで、「もう一軒行きましょう、おごりますから!!」と誘われ、
それならばと見当を付けていた「幸処 葱」に案内する。
こぢんまりとしたカウンターだけの、料理がめっぽう旨そうな店を
勝手に想像していたのだ。

gihusogo2-2-04.jpg

すると違ったのだ。
どう見ても、チェーン居酒屋風の店内。
東海地方なのに、突き出しが出てくる。
生ビール飲んで、味噌串カツ食って、
男性から「なぜ西日本の国立大学に医学部が満遍なくあるのに、東日本の国立大学には
医学部がまばらにしかないのか」という熱心な話を聞き、
お開きにしたのでありました。
Yさん、ありがとうございました、ごちそうさまでありました。

彼を見送り、目指すはバーだ。

最近、見知らぬ街で酔うと、迷子になってしまう。
そうなるぎりぎり前であった。
何とか現在地を確認し(頭の中で)、目指すべき方角を確認して歩き始め、
見つけたのが、「BAROSSA COCKTAILIER」であった。
1階がイタリア料理店、2階がバーだ。
この店、下調べでは3名以上で入店できないとのこと。
じゃぁ、二手に分かれて偽って入店するが良い。
それはそれで良いことにして、一人で入店。

なかなかに薄暗い店内。
迷わずマンハッタンを注文。

程なく届く。
ぐいっと飲むと、軽やかな飲み口。
決して冷たさで誤魔化しているような作り方ではない。
と、バーテンダー氏が「どちらからですか」と訊くので、
「秋田からです」と答えると、
「秋田でマンハッタンといえば、『ルヴェール』ですね!!」という。
秋田市のオーセンティックバー(行ったことないけど)ルヴェールのマスターに、
東京にいたときにお世話になったとのことだ。
よほどマンハッタンを追究した人なのであろう。

で、バックバーの冷蔵陳列棚の話になる。

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バーテンダー氏が思い立ち、業者には反対されたそうだが、
無理を言って設置してもらったとのこと。
グラスも果物も、客に見えるように陳列できるところがよい。

2杯目は、ショートカクテルを、お勧めで(珍しい!!)作ってもらう。
すると、陳列棚からパッションフルーツを取り出し、
中身を書き出して酒を合わせて作ってくれた。

見慣れぬ瓶に入った透明な液体を注いでいる。
それは何かと問うと、「アガペ(?)です」とバーテンダー氏が言う。
竜舌蘭のエキスを使ったシロップだそうだ。
メモ帳に「果糖」と書いている。
このこと、全く覚えていないのだが、果糖とショ糖の違いみたいな話を聞いたんだろうな。

で、そのカクテル、やや緑がかっていて、もわっとした南洋果物の香りが
大いに生かされている。
が、実は味をそんなに覚えていないのだ…。

明日もあるし、長居せずに辞去。
愉しく、落ち着く店でありました。

帰途、やっぱりラーメン屋に寄り、
味噌ラーメンを食い、コンビニで紅茶となぜかおにぎりと焼きそばUFOを買い、
さすがに焼きそばは食わなかったが、
一人旅の危険性というものを強く認識した訳なのであった。

探せば古くからの飲み屋はありそうなのだが、リサーチ不足だ。
でも、「ニューナガズミ」で大満足である。

(3日目に続く!!)

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