○登場人物(五十音順)
 いしいさん 一級建築士 親孝行な息子さんがいる
 小生    公務員 好きなのはカツ丼 カツカレーも好き
 マオリオ  詩人 『エキセントリップ』を上梓 amazonで古本出ています 出版元は倒産したそうな 
        またの名を菊地真魚 現在主婦 
 momon様  DTPをする人 日本酒が好き 冷たいやつ

 
まったく毎日お暑うございます。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
この度、久々の首都圏居酒屋放浪であります。
昨年の集いから、「来年は月島で刺身」ということが何となく決まっており、
その流れでの月島来訪と相成りました。

で、月島駅でメンバーと待ち合わせ。
小生、方向を180°間違えており、出口2で待っていたところ、
ふと気がつくといしいさんが正面で写真を撮っている。
劇的な登場は何というか相変わらずで、挨拶を交わし、そのカメラどうしたんですか
と訊くと、「いや~ムスコがね」ということで、このとてつもなく冷え切った就職難の時代に
一流企業に就職した孝行息子が初給料でお父さんにプレゼントしてくれたとのことで、
大したものであります。
すぐにマオリオも登場。ゲタ状の履き物を履いており、いしいさんに何度もからかわれる。
で、3人して店に向かうもなかなか見つからず。
「この橋の向こうかな」と歩き始めたところ、建築中のスカイツリーの先っぽが見えて
ちょっと得した感じ。
と、マオリオが叫んだのであります。
「このまま行くと江東区に入りますよ!!」
そう、そのまま行くと月島でないところに行ってしまうのだ。
冷静に考え直した我々は180°向きを転換して歩き始めたのであった。
で、月島駅に戻ったあたりでmomon様から連絡が入り、出口4でいてくれるよう
しつこく伝え、小走りに迎えに行き合流。いつもの可愛らしいトートバッグを携えている。
軽く全員で旧交を温め、正しい方向に歩き始め、歩くこと約8分。
遂に!!
それらしい店舗が見えてきた!! <魚仁>だ。
といっても看板など見あたらぬ。
マオリオによると、かつては運動会のときのテントのような掘っ立て小屋のような店舗だった
とのことで、嫌が追うにも期待は高まります。

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店の前に立つと、日曜日の18時だというのに店内はぎゅうぎゅうの満員。
どうしたものかと立っていると、中国系の姉さんが「4名ですか」と確認をし、
店の前のテーブル(刺身パックなどが詰まった発泡スチロールケースが乗っている)の上を
片づけ始める。もしかしてと思ったらもしかしてでした。
店の前で、半露天で我々は飲むことができたのであります、結論から言うと。
幸いにして曇り空でそれほど暑くもなく、快適にビールが進んだわけです。

生ビールを頼んで、激しい乾杯の後、オーダーはマオリオに一任する。
まず頼んだのはこれらであります。

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「お任せ刺身盛り」
見ての通り盛りつけは雑である。
しかしながら実に新鮮で旨い。箸が止まらないのである。
マグロはもちろんのこと、赤貝、イカ、ブリ(或いはハマチか)どれをとっても十分すぎるほど、
いや、我々には過ぎたるほどの旨さで、しかもこの盛りで驚くほど安い。
もともと魚屋であったという話もあるのだが、この一皿で我々大興奮の絶頂に早くも達したので
ありました。一同箸が止まらぬ。
右下のポツンと離れた一切れのマグロが何ともいえない。

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「マグロのカマ煮」
そしてこれ、カマ煮である。
一般的にはブリと大根を炊くものだが、ここはマグロと炊く。
大根と人参のサイズが常識のサイズを凌駕している。
一口では食えないほどの大きさ。
きっと余計な手は加えていないのであろうと思えるシンプルな味わい。

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「ポテトサラダ>」
これを楽しみにしていたのだ。
魚屋でポテトサラダとはこれ如何に、と思われる読者諸氏がおられるかもしれぬが、
刺身で飽きた口をリセットするには絶好の箸休め。
再び刺身に向かおうという意欲がムクムクと頭をもたげてくるのだ。
そういえば小生の自宅の向かいんちの犬はムクちゃんといいます。

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で、夏でも熱燗派の小生としましては、銘柄は特に分からないのだが熱燗を頼む。
店の兄さんに依頼。すぐに青い器(横にpure blueと書いてあった)で供してくれる。

この兄さん、小生は大変に親しみを持ったのだ。
ぱっと見40代中盤で、黒いTシャツにひざ丈のジーンズ、普通にしているときは何となく
強面なのだが、声をかけるととたんに破顔(ちょっと使い方違うけど)、
弾けんばかりの笑顔になり、こちらの注文を訊いてくれるのだ。
なぜこれほどまでに言うかといえば、それは他の中国系の若い姉さん達が
一生懸命なのではあろうが、基本的に笑顔がないからなんですね。
いわゆる「口コミ」でも何人か書いていたが、愛想がないと。
これは仕方のないことなんですね。
中国系の皆さんが笑顔だとかえって怪しい感じがするのは小生だけか。
それよりも最低限のことしか言わず、黙々と仕事をする姉さん達の方が
自然に思えるのは小生だけか。
しかしながら、兄さんの笑顔は美しかった。あの兄さんがいるだけで、小生にとっては
実に居心地の良い空間であったのだ、「魚仁」。
あの兄さんは、荒れ地に咲く一輪の花なのだ。
ちなみに兄さんは日本人です。

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「ネギトロ」
やや箸のスピードが鈍ってきたのではあるが、追加したのがこれだ。
通常、ネギトロといえばいわゆる「スキ身」である。
マグロの筋の部分についた身をスプーンなどでこそげ取ったものであるから、
ゲル状の食べ物となる。
しかし、魚仁のは違う。
いわばユッケ状態。
細かく(とはいっても荒いが)刻んだトロの部分をネギとおおざっぱにあえている。
酢飯が欲しい…。
熱燗や焼酎でこのネギトロを大体やっつけたのでありました。


ところで今回もマオリオのトークが炸裂。

*ご主人について
 ランナーだそうです。走るのがとても好き。職場から走って帰ってくることも
あるとのこと。なんだか逃げているみたいな感じもするが。
 で、彼はリュックをしょって出勤するそうな。
 それを彼女は云う。
 「できない会社員みたい」
 そう、できそうな会社員はアタッシュケースとか格好のよい書類ケースみたいなものを
持ち歩きそうなのだが、リュックはちょっと…、とのことらしい。
 
*まな板について
 「私、まな板作ってたんですよ~」
 一同耳を疑う。よく訊いてみると、やっぱり作っていたらしい。
 長い板を買って、それをカットして(38cmに)、磨いて面取して卸して(どこに?)
いたらしい。
 そういえば、このまな板の話から、設計やら製図やらに使う道具の話になる。
 なぜかいしいさんが
 「ロットリングは明日捨てる 絶対捨てる」
と宣言。ロットリングとは、
「ドイツのハンブルクに本社を置く筆記具メーカー。同社が製造する製図用万年筆の代名詞でもある。定規に当てて長い線をぶれずに引くことができる精巧なペン先の口金、一定量のインクが出続けるなど特徴は製図に適しており、瞬く間に世界中にヒットした。昔ながらのインクの詰め替えやクリーニングの必要性などの煩雑さはあるものの、現在も世界中で多くの愛好者を抱える」
というものらしく、別に捨てなくてもいいのではないかと思うのだが、多分捨てていないでしょう。

*霊的能力について
 マオリオの友人の子どもさんが病気になったとき、神社に祈りに行ったそうな。
 で、自分が書いた(?)絵馬がかけられている中で光って見えたそうだ。
 で、神社に行ってきたよ、と友人にメールしたら「ちょうど今治って戻ってきた」
ということがあったそうだ。なんだかあやふやな記述で申し訳ないのだが、
とにかく霊的な能力のようだ。
 あと、マオリオにはパワースポットがあるそうだ。「パワースポットってあるじゃないですか?」と同意を求められたのだが、一同黙して語らず。特に考えたことがなかったからだ。
 小生はこれから探してみようと思う。多分、長崎の諏訪神社だな。ってくんちに行きたいだけ。


もう少しで終わります。あと少しお付き合い下さい。

魚仁を後にした我々は、月島の繁華街、そう、「もんじゃストリート」に向かう。
いや、別にもんじゃが食べたかった訳じゃなくて、腰を落ち着けられる飲み屋を探していたのだ。
で、いい感じの店は日曜日の夜だというのに一杯で、たまたま通りがかったチェーン店に入る。
そこで出会った食い物がこれだ。

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「氷結鶏」
「秘密の県民ショー(多分表記が違う)」でも取り上げられたらしいが、
揚げた手羽先を凍らせて食べるとのこと。
ものは試しと頼んでみました。
momon様は大量に通販で頼んだそうです。

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で、食べてみました。
凍った状態ではやはり堅い。
溶けてくるとやはり柔らかい。
まぁ確かに新感覚。でも、食べて驚かない。確かに冷たい。
結局なんなのだろうと疑問が残る。
momon様はここぞとばかり冷酒をグイグイ、小生は慣れない飲み物ホッピーを。
ホッピーはビールと違ってなかなか減らない。
マオリオは梅酒、いしいさんは延々ビール。

だらだらと飲む。
だらだらと飲むのはよいです。毎日だらだらと飲みたい。
リタイアしてからでいいから。

そうこうしているうちに帰宅せねばならぬ時刻となり、お開き。
皆で駅に向かい、電車に乗って帰りました。来年の再会を約して。


まとめ。
<魚仁>は開店直後は大混雑。時間をはずしていくとよいのだろうが、
時間をはずしても大混雑の予感。
おもしろいのが行列ができていないこと。満員だとあきらめて立ち去るのはそば屋の如し。
ラーメン屋に行く人はあきらめないもんな。そこが目的であるから。
マグロは実に秀逸。築地のそばであることもよい作用をしているのであろう。
またあの兄さんに会いたい。荒れ地に咲く一輪の花。


余談ではあるのだが、別の日に素晴らしい食べ物に出会った。中華料理屋で。

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「キュウリの漬け物」
ぱっと見どうということのないキュウリなのだが、口にしてみて驚愕。何だろうこの味は。
箸が止まらない。
皮をむいて短冊に切られたキュウリが何らかのペーストで和えられている。
このペースト、ニンニクだけならば激しくニンニクの風味がおそって来るであろうものだが、
そういうこともなく、むしろ爽やか。ごま油は、分かる。
あとは何だ?
予想するに、何種類かの野菜をすり下ろしたものを使っているのではないか。
で、中華といえばお馴染みの化学調味料も結構入っているかもしれぬ。
このキュウリを食べるためだけに再び訪れたいと心の底から思う。

コメント

久々に会えて楽しかった!
ネギトロ美味しかったな~。
氷鶏も嫌いじゃないが下に敷いてあったカキ氷が溶けて水の中に浮いちゃったのはさすがに食べられなかったね~。
主人は普段はサラリーマンバッグだが走って帰ってくるときはリュックなんだな。そういえば【大手小町】に『夫が競技をやめてくれない』って投稿、うちとそっくりで笑った。向こうは自転車だけど。

次回も楽しみですな。次何処行く??
たしかに宣言したような気がする。
たった今蘇る金狼キオクなのだ。
忘却の彼方をスッと目を細めて見据える。
走っているバックパッカーをスッと目を細めて見据え「君、マオリオの旦那か?」とトイタダスのをぐっとこらえる今日この頃。
急に秋の虫が元気に鳴き始めました。
つまり、秋ということなんだな。
日中は激しく高気温になるのだが。

マオリオ
お陰様で素晴らしい店に出会え、素晴らしかったです。
主食であるかのように刺身をむさぼりました。
またコアな感じのところに行きたいものです。
また候補を挙げてくれると嬉しいです。
まぁ基本的に酒が飲めて、騒いでもよいところであれば何でも。

いしいさん
ロットリング、捨ててないですよね。
小生もリュックしょって走ったことあるのですが、中身が上下に動くので気になってしょうがありませんでした。
動かないようにピシッとパックすればいいのでしょうか。
いしいさんの写真、別のになっていたんですね。
なんだか潔い写真でした。
ずいぶん日が経ってしまいました。
書き込まねば…と思いつつ、すっかり失念。
ごめんなさい。
楽しかった夏ももう終わり…と言いたいが、
まったく涼しくなりません。
また上京の際にはお声がけよろしく。

登場人物紹介の「冷たいやつ」が
日本酒にかかっているのか、
名前にかかっているのか(すごく笑うとこ?
秋田もいつまでも夏です。
今日も34℃のようでした。
でも、熱いうちが華。
涼しくなると寒くなって白いものが落ちてきて積もって…。
なんぼ暑くても夏の方がいいです。小生は。

> 登場人物紹介の「冷たいやつ」が
> 日本酒にかかっているのか、
> 名前にかかっているのか(すごく笑うとこ?
無意識のうちにそのような表記にしておりました。
勿論日本酒にですよ~。人が冷たいなんてとんでもございません。
また日本酒飲みたいですね~、本腰入れて。

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