このほど同僚達と、初春恒例の浅舞酒蔵の酒蔵見学(別名日本酒試飲会)に行ってきた。

浅舞酒蔵は<天の戸>というブランドで大正時代から日本酒を造ってきている。
小生の住む町の隣町である。
<美稲(うましね)>という日本酒は、近年県外においても認知されてきているようであります。
で、ここが浅舞酒蔵。夕刻にお邪魔した。
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「新酒が絞れましたよ」というお知らせの杉玉が下がっている。
立派な軒下ですな。
「酒粕あります」の張り紙もなんだか嬉しい。
ちなみに帰りがけ、「天の戸カレンダー」と共に酒粕を一パックいただいたのだった。

で、酒蔵見学。は割愛いたして、その後のほぼ飲み会状態の試飲会である。
この酒蔵では、昼食はいわゆる「賄い」が出て、従業員みんなで大きな丸テーブルを囲み、昼食を摂るそうで、
今回はその部屋でなんだけど、小さい丸テーブルにていただく。

ここの杜氏、森谷さんは昨年もお会いしているのだが、大変に人柄な方で、
日本酒造りについて懇切丁寧に説明してくれるばかりか、
じゃんじゃか日本酒を勧めてくれるし、優しいし、何といっても作ってくれる酒肴が最高に旨い。
下手な居酒屋の遙か上空を行くその味。料理。

その部屋に入ると、dancyuの記事がコピーされて貼られている。
森谷さんではないか。
この号、日本酒特集で、「雑誌で日本酒を見たって味は分かるまい」と購入しなかった小生だが、
激しく後悔。
森谷さんが、「スター杜氏が作る絶品酒肴」というような記事で、何人かの一人として
4ページにわたって紹介されていたのだ。
この日ご馳走になった料理も掲載されていたのだ。
ただ、バックナンバーを取り寄せてまでは…、とも思っているが、どうか。

さぁ、いよいよ試飲だ(自分にとってのハイライト)!!

森谷さん曰く「コンクールに出品する候補」という5本を、丸みを帯びた背の低いグラスで
50mlくらいずつ飲む。
大吟醸クラスのものばかりであったが、小生の好みは苦み・渋みの効いた純米大吟醸。
酒肴ともよく合いそうである。
実際、酒肴が出てきてからもこればかり飲んでいたのであった。
同僚達とあーだこーだ言いながら飲みまくっているうちに、
森谷さんが酒肴を配膳してくれる。
早速の2品は、dancyuにも掲載されていたこれだ。

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「鶏もも肉 味噌酒粕漬け」
味噌と酒粕を混ぜたものに鶏肉を1週間前後漬け、焼いたもの。
水分がいい感じで抜けており、肉の干物を食べているような感じもする。
無論のこと味は絶佳。
中央の揚げたゴボウスライスも実に旨い。
酒が進むではないか。

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「酒粕 天麩羅」
スライスチーズと海苔を板酒粕ではさんで衣をつけ、揚げたもの。
酒粕を天麩羅に、という発想自体驚きだが、味も驚き。
定かではないが、酢味噌で食べる。
醤油ではないところがまたよい。

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3品目を作ってくれている森谷さん。
背後は台所。
昔から使い込んできた感がある、昭和の台所である。
戸棚がまたよい。

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「湯通しした烏賊 山葵酒粕和え」
烏賊を軽く湯通しするのがミソであろう。
生では酒粕の風味と合いにくいと予想される。
山葵酒粕という発想にも驚きである。
これがまた実に旨く、酒が進むではないか。

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これは、<亀の尾>。
正式名称は<純米吟醸 亀の尾仕込み 天の戸>である。
「亀の尾」という酒米を使って造ったということでありましょう。
公式サイトによると、「100グラムの種籾から復活させた亀の尾を贅沢に使い、旨味幅のある純米吟醸酒の逸品」
とのこと。味は失念。

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これは、<KURO>。
まだ正式には出荷していないようであるが、これが面白い酒であった。
鹿児島の焼酎醸造元との交流で手に入った「黒麹」を使って造った日本酒。
50mlほど飲んだが、さらっとしていて後味がすぐ消える。
日本酒特有の残り味がなく、新しいジャンルの日本酒としての活躍が期待できる(などと偉そうに書いてみた)。
これは、日本酒をあまり飲まないヒトにもお勧めしたい。

そして、酒肴は続く。
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「浅蜊 酒蒸し」
酒蒸しをする酒はなんぼでもあるのであろうなと思いつついただくのだが、
驚愕の具だくさん。
浅蜊以外にキャベツ、エビ、エノキダケが入っている。
浅蜊だけよりずっとずっと食べ甲斐食べ応えのある酒肴である。

さらにこれ。この日の小生にとってベスト酒肴だ。秋田の酒肴ならこれだよ。
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「粕汁」
具が最高です。
ひろっこは秋田の春に欠かせない食べ物だ。
さらに干しゼンマイ、舞茸、鶏肉団子。
うろ覚えだが、出汁はとっていないそうで、材料から出た旨みだけで十分に旨いのだ。
こういう鍋物をつつきながら、酒を飲めれば如何ばかりに幸せであろう。


と、数日たった今でも画像を見ると大興奮の面持ちでレポートしたわけだが、
何というか、日本酒の飲み方の姿勢というもの、酒飲みの姿勢というものを
改めて(というか勝手に)考え直させられたのであった。
居酒屋放浪ではないが、日本酒放浪はいたした。

大変にご馳走になりました、森谷さん。
今後のご健勝を心より祈念いたします。

「天の戸」
夏田冬蔵 絵日記ブログ

コメント

えー、今年2010年の記事ですか?
なんともうらやましい話しを紹介してくれたもんです。
早速、美稲を買いに走りたくなりました。
(走っても近所に売っている酒屋はない)
あーぁー、いーなー…
どーもどーも、お元気ですか。
やっぱり、日本酒です。
焼酎に傾倒した時代もありましたが、やっぱり、日本酒です。
先日、湯沢市は木村酒蔵(「福小町」というブランドです)の杜氏とbarで
一緒になる機会があり、そこにも見学に行けそうな話で、何とも楽しみな限りです。
日本酒は、冷やで飲むには生酒或いは原酒が大変よろしい。
本醸造を温かくしてして飲むのも好きなのですが。

手に入らないようでしたら近々…。
近々…(続きが気になる)。

今年から市川市民になりましたので、
某会合に参加できない可能性大です。
ま、時間が合えばいいんですが…
「今度は月島で魚を食う!!」という話だったと思います。
遠くはないですよね。
夏に是非とも。

明日から3日間飲み会が続きます。
嬉しいというか何というか…。

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