今年のシティボーイズの公演タイトルは「ウルトラシオシオハイミナール」。例年通り、わけのわからんタイトルだ。 で、会場は去年に引き続き、アートスフィア。

アートスフィアと云えば、モサリーニ&アグリ五重奏団のライヴがあったところで、入場待ちしてた俺の前をアントニオ・アグリ(小っちゃな爺さん)が、なにげなーく、ひょこひょこと通り過ぎ、俺はコーフンのあまり金縛り状態になってしまったという、そんな会場だ。どんなだ。
要するに「アート」な会場なわけです(おおざっぱ)。お笑いの人は、普通ここを使わない。使っても多分浮くだろう。
でも、シティボーイズには、実にハマってるんですね。他のコント集団、例えばワハハ本舗や大川興業だったら、そうはいかないだろう。単に下ネタをやるかやらないかの違いだけかも知れないが。って、下ネタを馬鹿にしてるわけじゃないですよ。

始まってみると、セットの豪華さに驚く。去年も立派だったが、今年は何というか、ケバケバしいくらいで、大変好ましい。昔の横尾タダノリ(漢字知らない)みたいな、といえばわかっていただけるか。

シティボーイズのコントは、純粋ナンセンスと、人間関係に伴って発生する微妙なおかしさ、という二つの面で笑いを生み出している(それだけじゃないけど)。
去年は後者を主としていたようだったが、今年はうって変わって前者。ナンセンス度120%。スピード感とドライヴ感あふれる展開で、一瞬たりとも気が抜けなかった。

今回特筆すべきは、野宮真貴の不可思議な存在感であろう。
「立ち方」のキレイさで、出演を依頼したと、作・演出の三木聡は言っているが(公演パンフレットより)、ただキレイなだけでなく、強烈な違和感を醸し出す。
そんなに出番は多くなかったが、立ってるだけで、そこだけ違う空間になってる。その上、口を開けば、たとえ普通のセリフであっても、唐突で突拍子なく聞こえるから不思議。何かそこで芝居が止まってしまいそうな緊張感があって、なんか良かったですね。
もう一人の共演者、本多久就が完全にサポートに徹していて、決して前に出てこないのと、とっても対称的で、それがまたいい。 以前共演した、布施絵理、いとうせいこう、中村有志とかは、まるでシティーボーイズに新メンバーが加入したかのように、3人と同化していたが、 今回はシティーボーイズに2人の異分子が入り込み、それが同化しないまま絶妙の緊張感が発生していた。
あるいは本多久就は、野宮真貴とシティーボーイズの間のクッションだったのかもしれない。
なるほど、こういうやり方もあったのかと、私は非常に感心してしまったのだ。これからもシティーボーイズの違った展開が見られそうで、期待が持てるではないか。

あとは、斉木しげるが大爆発してたのが、個人的には嬉しかった。やっぱりナンセンスをやらせると、この人は強いなあ。強すぎて何だかわからない時もあるけど・・・。


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