いよいよ後篇であります。
まずは、「鳥もと」の店内がどうであるかをご説明いたします。
店内は、立ち飲みの席(といってよいのかとは思うが)と、座って飲む席とに別れている。
あと、2階もあるようだ。

で、立ち飲み席は更に二つに分けられる。
トイレ方面の、高いテーブルを囲む立ち飲み席。仲間同士で和気藹々と楽しめる。
そして、最も緊張感が高いといえる、焼き場に面したカウンター立ち飲み席。
だれかと連れ立っているようなヒトは見受けられず、かなり気合いを入れて短時間の立ち飲みを楽しんでいるように見える。

座って飲む席は、幾つかある。
店の外周部分のような所にあり、誰とも向かい合わず、ひたすらバスターミナルを通り行く人々を見つめつつ、飲む場所は、カウンターと椅子がある。
8人ほどで囲んで座れるテーブルがある。我々はここに陣取ったのだが、最も緊張感がないところでしたな。
そして、最もdeepかつ、常連度が高そうなのが、焼き場右手を入っていったところのカウンター席。
ホールを仕切る、鋭い視線を店内に送るオヤジさんに「毎度!!」と声をかけられるヒトは、焼き場目の前の緊張レベル高の立ち飲み席か、右奥のカウンター席に座るのである。
そして、それぞれゆったり楽しむのである。

前説明が長くなったのだが、毅然としたルールが「鳥もと」には存在し、好き勝手は決して許されない雰囲気だということを、小生は読者諸氏に伝えたく思う。

さて、楽しく飲むのだ。
早く着いた小生は、まずは「鳥もと」唯一のテーブルを囲む席に着き、<生ビール>と迷った挙げ句<たれセット>を頼む。
これは、焼き鳥が5本、たれ味で焼かれてくるセットでありますな。
どちらがよかったのかは分からぬが、外を眺める席で座った小生は、多くの確率で、荻窪駅北口から出てくるヒト達と目が合うのだ。
「こんな明るいうちから飲んで」などという批判的な思いをもつヒトは、今更「鳥もと」にいる客を目にしていようとは思えないのだが、何となく引け目を感じるのは確かだ。
先刻の、幼児落下しそうになるシーンを目の当たりにした動揺が冷めやらずにあるのもある。

必死に冷静に、そして酔い度を上げていこうと独りで難儀していると、やったね、いしいさん登場だ。
相模原市で建築家をしているいしいさんはこれまでの会合では常にフライング気味であったのだが、今回は何だか冷静だ。頼もしい。年を重ねるとはこうゆうことか。

早速、生ビールで再会を祝し、杯を合わせる。
今日何があったのかを、ちょっとずつ話しているうちに、マオリオ登場だ。
服が紫色に光っている。夜の蝶だ。
マオリオは詩人兼専業主婦である。
これです→ 「エキセントリップ」
買ってやってくだされ。って、中古商品ってなんだ。
脳みその絵はマオリオが自分で描いたらしい。確か。

で、あれこれ頼んで、小生は<枝豆(特筆すべきことはないが)>、他の皆さんは<軟骨>などの焼き物を頼んだりして、何というか、そこで飲む雰囲気が楽しいんだな。「○○が旨い!!!」というのを求めているわけではないんだな。勿論、美味しいんですけどね。すぐに出てくるし。

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そうしているうちに、momon様登場。
小生が小用に行っている最中に「どこにいますか」と℡。
「今トイレにいてー!!、…」と余計な状況説明をしつつ用を足して席に戻ると、momon様が登場。
ちなみに、下の二つの画像はトイレ付近の掲示物と風景。

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2号店を残してなくなってしまうものだとばかり思っていたのだが、本店が移転するのだな。
早く、汚れることを祈っております。
あんまし綺麗だと、有り難みがないというか…。

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そして、これは焼却炉であろうな。花の都大東京の真ん中で、ゴミを炊いていたとは。
さすが荻窪。

さぁ、これで全員揃った。ジャンジャン飲むぞ!!

まず話題になったのは、近頃の子どもの名前の付け方。
近所のDr.Oは云うのだ。
「最近、珍妙な名前が多いですねぇ…」
全く同感だ。
幸い、メンバー内では珍妙な名前はつけていないようであったのだが、何というか、「珍妙な名前防止法」などの法令が発布されてほしいものだと切に思う。
親の思いこみ、自己満足、こじつけで子どもの一生呼ばれる名前を決めるのはどうなのだろうか。
そうしているうちに、マオリオの婆ちゃんの話になる。いや、その前に、マオリオは年を経るにつれ、都心部からいわゆる田舎へと移動していったとのことなのだ。
で、都心部がどこであったかというとかの有名な五反田。山本モナと二岡選手が泊まったホテルウェストのある五反田だ。
なんとその五反田に、マオリオの婆ちゃんがビルを持っていて、そのビルが何階建てかを問い質したところ(別に質す必要はあるまいが)、なんと7階建てとのこと。
幼少の頃はそこに住んでいたそうなのだが(筆者注:実際には住んでいなかったそうであります。近くの島津山というところに住んでいたとのことです)、だんだん北西方向へ移住。
まぁあれですな、心穏やかに暮らしたことでありましょう。

次に話題になったのは、マオリオの男性の好みと現状(ご主人)とのギャップだ。
マオリオの好みのタイプ3条としましては、
一、肌がきれい
一、歯並びがいい
一、食べ方がきれい
なのだそうなのだが、ご主人は全てがあてはまらず、しかも、「焼き肉をスポスポいいながら食べるんですよ~」とのことで、こればかりは実際に目の当たりにしてみないと分からないのであるが、
とにかくスポスポだそうで、驚きであるな。

いしいさんは、いつものハイスパートペースにはいたらず、小生やや胸をなで下ろしていたのだが、
momon様に「相変わらず分からない理屈をいうヒトだ」といわれ、ガハハと喜ぶ姿。
それでこそいしいさんであります。

momon様は、かねてより腱鞘炎で、それは在宅の編集の仕事をマックを使ってやっていてとのことなのだが、何でまた腱鞘炎?とかねてから小生は思っていたのだが、今回その理由が分かった。
ショートカットキー、ありますよね。
小生も、Ctrl+Zとかで取り消し操作したりなんだりしているのですが、かのマック。
3つのキーを同時押しすることもあるそうな。
それが高じて(とはいわないか)左手に無理がかかり、遂に手術に至ったそうで、その傷跡が何とも痛々しく、麻酔は全身だったとか。確か。(筆者注:全身麻酔ではなく、左腕だけの麻酔だったそうです。3年前の手術なので傷跡はそれほど目立ちませんでしたそういえば。なんというか、感情が高ぶって“痛々しく”と表現してしまったことを伏してお詫びいたします)

それよりも!!
いしいさんが前回の集まりで(2年前か!?)、ゆみやんにポロッと漏らしていたのをマオリオが聞いたのだったのかな。かの「劇的空間ビフォーアフター」からの出演依頼がかつてあったそうではないか!!
しかも、それを断ったそうな。
みんなして問い質すも、言い訳をゴニョゴニョといういしいさん。
「出演料が安い」とかなんとか。
まぁ、過ぎたことだしね、今度は受けて下さいよ、というようなことを言いつつ、何となく機も熟してきたので、移動だ。

かねてからの計画では、阿佐ヶ谷方面に移動しつつ…ということだったが(小生の中だけでの計画だったのかもしれない)、momon様が仕事が入って夜なべしなければならない可能性があるそうで、ま、日曜日だし早めに切り上げようという雰囲気。

で、もう1軒ということで、あらかじめリサーチ済みの駅東側の商店街を案内しつつ前述の井戸を紹介し、ちょっと目をつけていた「信州ほるもん亭」に入店。
マオリオが「ホルモンって、放るもんだからホルモンていうようになったそうですよ」と豆知識を披露。
さすが文学者。

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1階は狭く、カウンターと小さなテーブルが二つ。
我々は2階に通される。2階は、結構広く、奥の6人席を4人で独占。独占というほどじゃないけど。
で、各種ホルモン+はらみなどを注文。
面白かったのが、いわゆる<白モツ>がゆでた状態で出てきたことだ、
生ではないのだ。
信州ではこのようにして食べるのかもね。
ちなみに小生は信州が大好きで、とある資格を取るために講習会に松本に2度通った。
「サイドカー」という秀逸なショットバーがあり、今すぐにでも再訪したい。
居酒屋はリサーチ不足のせいか、収穫がなかったのだが。

店内には、トイレにも、雑誌などに紹介された記事を掲示してある。
よかよか。

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ここでは音楽の話題になる。
マオリオは吹奏楽部でコントラバスをやっていたという話になり、実は私も…、とそれぞれが告白。
momon様はフルート、小生はユーホニウムなど、そしていしいさんは凄い。
幼少のみぎり、バイオリンを習っていたというではないか。
札幌の深窓の美少年。
可愛かったのであろうな、今から40年前。
楽団が結成できますな。
ジャンルは、アニメソングとか。
アニメといえば、サイボーグ009だ。悲壮感が何とも云えぬ。

そうそう、小生この店で初めて<ホッピー>というものを飲みました。
何というか、ビール味の酎ハイですね。
好きになれそうです。今度どこかであったら頼もうと思う。
痛風も怖いしね。

そうこうしているうちに、momon様の帰宅目標時間が迫ってきたような気がして、解散することに。
みんなして「鳥もと」前のバスターミナルに向かう。
すると…、

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「鳥もと2号店」の店内に灯りがついているではないか。
何か作業をしていたようだ。ご苦労様なことです。
労働基本法に定められる労働時間の遵守とか飲食店関係の皆さんはほとんど関係ないのであろうな…。

そんなこんなで、バスで帰るmomon様とマオリオを見送り、いしいさんと南口でもう一杯飲もうと向かったのだが。

ぐるぐる回ってもちょうど良さそうなところが開いておらず、開いているのはチェーン居酒屋ばかり。
その途中で、もう22時だというのに、小学生のような女の子3人を取り囲んだカメラおじさん達が
暗がりの中で撮影会。
あれは何だったのだろうか。

で、何とか見つけた沖縄風居酒屋に落ち着き、<シーカーサーモヒート>というものを頼んだらば、
これがまた何とも水っぽいシロモノで、
いしいさんとはこれまでになくしみじみと語ったわけであったのだが、
お会計をしたところ何とこのシロモノ2杯で2,457円ってどういうことだ!!
チャージ料があるのか最近の居酒屋は。突き出しも出なかったというのに。
いや、別にオトナだからいいんだけどさ。

いしいさんに見送られ、中央線ホームでお別れ。
次回は、月島大会とマオリオが宣言していた気がする。もんじゃじゃなくて魚を喰いに。

これまでの集いの中で、最も廉価に上がった気がいたします今回。
「美味しいものを食べる!!」というのも大切だが、ヒトと集って語らうという場を提供してくれるのが、
居酒屋なんだよな。
当たり前のことなのだが、今回行った店に感謝したい。沖縄風居酒屋にも。

恐ろしいほどの長文になりました。ご清読ありがとうございました。
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